厳粛に、華やかに、そして誇り高く ー 贈る心を丹精に技に込めた、めでたき御祝菓子です。
●千代結 (有平糖) ●松葉 ●笑くぼ上用 等
●えがお・扇寿・大内山(干菓子) ●紅白上用 等
挨拶まわりの折りに薯蕷饅頭をお配りすることは、日本の結婚式の伝来の形で、お世話になった方々へのお礼とこれからのおつきあいをお願いするものです。
花嫁の名前を書いた風呂敷や扇子などと一緒に紅白の薯蕷饅頭をお配り致します。
祝う心を紅白の色に託した、ご婚礼の薯蕷は、まさにお慶びの日にふさわしい御菓子でございます。
関西では、その意味合いから上用饅頭ともいわれております。
特に紅白の饅頭は花嫁が嫁ぎ先のさまざまな家風に染まれるように、また、そのまるい形から円満な家庭を築けるようにという願いが込められております。
祝いの心を託す御取菓子
幾久しく心をこめて銘もめでたき慶事の御菓子。門出を祝う華やぎを洗練の技で託します。
彩りに、また意匠にと、めでたさを尽くして慶びの心をたくす御引菓子は、皆趣も豊かに寿ぎます。
御引菓子は、お祝いの席にお集まりくださった方々に、記念としてお持ち帰りいただくものです。 また、ご両人ならびにご両家の喜びを、共にわかつという意味もあることから、意匠はこの上なくめでたさを極めたものとなります。
杉折箱に、寿の文字入りの羊羹、薯蕷とこなしの鶴亀や松竹梅などを取り合わせたものが伝統的で、三ッ盛、七ッ盛、九ッ盛などが多く用いられ、慶びをひときわ伝える心に残る御菓子となります。
おふたりの門出を飾るにふさわしく、しきたりを守りながらも工夫をこらした御引菓子の数々はお集まりの方々への印象もひときわかと存じます。